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遊覧飛行

調布飛行場側で民家に小型機が墜落しました。
3人の方が亡くなる痛ましい事故でした。
民家に住んでいた女性は2階から飼い犬を外へ投げ
出し亡くなったそうです。

今回の事故は調べが進むと色んな事が明るみになっ
てきました。

まず操縦士の男性が無許可でパイロットの育成会社
を経営していた事。
今回の事故とは直接は関係ありませんが、このルー
ル無視の体質か気になります。

次に管制官が調布飛行場には居ないという事。
東京の住宅地の中にある飛行場なのに管制塔がなく
民間の航空機安全運航支援センターという所に人が
常駐してはいると…それで大丈夫なんでしょうか?

そして一番の問題が遊覧飛行です。
調布飛行場では住宅密集地の為、遊覧飛行は禁止さ
れています。
今回は届け出上、技能維持のための「慣熟飛行」とされ
ていますが、関係者以外に3人の「お客さん」が同乗
していて目的地は伊豆大島です。

ルール上、慣熟飛行に同乗は可能だそうですが先に
慣熟ありきだったのかが問題です。
遊覧希望に対処する為の慣熟だったとしたら実質的に
は遊覧です。

今回の「お客さん」は同パイロットの知人で、同じメ
ンバーで頻繁に伊豆大島への慣熟飛行が繰り返されて
いた様です。
これを慣熟と言うのでしょうか?

一度良かれと乗せてあげれば、「次の時も乗せて」に
なり、終いには「そろそろ次行こうよ」となれば見た
目は同じでも中身は完全な遊覧飛行です。

この飛行機の運営会社であるエアロ社の社長は
「目的地での予定は把握していないが、現地に着いて
お昼になれば食事もするし、いい景色があれば写真を
撮ることもあると思う」と言っているそうです。
この事故の後の発言には聞こえません。

こういった体質だから起きた事故なのではないかと
思われても仕方ありません。
重ね重ね墜落された民家に住んでいた被害者の女性が
気の毒でなりません。

by suzukiayn | 2015-07-28 10:53  

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